看護師が転職のために職場を円満退職するには、事前のスケジュール管理や適切なコミュニケーションの取り方が重要となってきます。気持ち良く退職するためにも、事前準備を怠らないように気をつけましょう。
まずは準備段階として、退職意思を上司に伝えることから始まります。退職を伝える時期は、就業規則により異なりますが大体1ヶ月〜2ヶ月ほど前です。上司に相談した後に、職場と実際の退職日について話し合います。もし有給休暇が残っている場合は、せっかくの権利なのですべて退職時に消化してしまうと良いでしょう。
そして、実際に退職届を提出します。退職届とは、退職が決まった後に出す書類のことです。退職前に退職の意思を示す退職願とは異なるため、注意が必要と言えます。退職願は上司に手渡しで届ける方が紛失の可能性がなく確実なため、直接渡すようにしましょう。
退職日までに行うのが、後任者への引き継ぎです。看護師の引き継ぎは、自分の仕事を後任者へ伝えるだけでなく、受け持っている患者の安全につながる重要な業務となります。スケジュールにゆとりを持たせて、退職の1週間前には終わるように意識しておきましょう。
伝えた内容は文章に残しておくと、後任者がわからない部分が出てきてもすぐに確認できて便利です。万が一のことを考えて連絡先を伝えておくと、後任者も安心でしょう。このように、後任者への引き継ぎも退職後のトラブルを起こさないためのポイントです。
最終日は荷物整理を行い、自分のデスクから個人の物品を整理し、病院の備品を返却します。別れの際には同僚や上司、後輩に感謝の気持ちを告げることで、円満退職を実現できるでしょう。